HOME > ニュースページ > 教育 > 詳細

湖北省小学生 机と椅子を持参して登校

2012年09月04日
【新唐人2012年9月5日付ニュース】9月1日から、中国では新しい学期が始まりました。湖北省麻城市順河鎮の小学生たちはこの日、文房具以外に机と椅子を持参して登校しました。一部の子供たちは数十年前に親の世代が使っていた机を使っているそうです。
 
順河鎮には現在、およそ5000人の小学生がいます。新学期が始まる前、新しい机セット2000セットが町の希望小学校と中心小学校に送られたため、残りの3000人は自前の机と椅子を用意するしかありませんでした。
 
ある小学一年生の子供が使っている机は父親が20年前に使っていたもので、当時祖父が木材を買って人に頼んで作ってもらったそうです。
 
地元住民・陳さんによると、この町の子供たちは数十年来ずっと机と椅子を持参しているそうです。
 
地元住民 陳さん
「ここでは皆こうです。自分で机を持って学校に行きます。学校にはありません。数十年間ずっとこうです」
 
我々は地元の村委員会にこの状況について聞いてみました。相手は、最初は事実を認めたものの、すぐ口裏を返しました。
 
順河鎮新橋村委員会
「一部はその状況です。貴方の言っている意味、よくわかりません」
 
元山東大学の教授・孫文広さんは、当局は国防や安定維持に巨額を費やす一方で、教育に対する投資は少なすぎると指摘。一部の学校では、教師の給料さえ払えないと述べます。
 
元山東大学教授 孫文広さん
「大量の財政支出を国防や安定維持に使い、面子事業を行っています。例えば五輪開催だけでも2900億元以上使ったのに、教育にはお金を惜しみます。だから多くの小学校は経費不足に陥っています」
 
報道によると、順河鎮では新学期を迎え、多くの保護者らが机を用意するのに苦労したそうです。ある年配の老人は“生きている間に、子供たちが机を背負わないで学校に行く姿が見たい”と話していたそうです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 

(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/蒋)

トップページへ